【八王子市元本郷町】給湯器追い炊き管に設置された謎の水撃防止器カクダイ製ボンパミニ643-402

ご依頼内容
今回のご依頼内容は八王子市元本郷町にて経年劣化の給湯器交換です。既存はリンナイ製の給湯器RUF-VS1615SATからRUF-SA1615SATへの交換でした。マンションPS設置、スリムの20号のオートタイプです。今回の記事は給湯器交換時にはあまり見かけない結構珍しいパーツがあった為、その紹介を少し。



上の画像をよーく見て頂くと、向かって左から2番目の管に何やら部品が付いているのがお分かりでしょうか。

そうです。水撃防止器が何故かここに。水撃防止器とは、読んで字の如く水撃を防ぐためのパーツです。水撃はウォーターハンマーとも呼びますが、水やお湯を出して止める時に“ガンッ”とか“ゴンッ”とか音が鳴る現象のことを言います。音が鳴る原因は“流速の急激な変化”か“水柱分離”によるものです。これをすごく単純に例えると、高速道路で渋滞がない時は車はビュンビュン流れますが、先頭車両で追突事故が突然起こったら後続車はドンッドンッとぶつかってしまいますね。この先頭車両が便利なレバーハンドルです。クルクル回すハンドルタイプの水栓とは違ってレバーハンドルは急に水を止めます。これに配管の径や材質や長さ、固定の有無等が相まって衝撃音を発生させます。レバーハンドル全てで発生するわけではありません。ウォーターハンマーが起こるお宅でもレバーをゆっくり締めれば音が軽減されるはずです。

では何故今回の現場で、しかも追い炊き管にボンパミニが設置されていたのでしょうか。厳密に言うと追い炊き管の往き管です。画像のボンパミニは通常止水栓部分に設置するものです。お客様からも“お風呂を使っていてガンッとか音がする”等の申告もありませんでした。追い炊き管部分でウォーターハンマーが起こるのは今まで経験がないので私が知らないだけかもしれません。いやいや、ないはずです。
よくよく考えて不要なものは撤去しようとも思いましたが、今までこれで普通に使えていたのであれば撤去するのも考え物です。一旦ボンパミニを取ってみたのですが、、、、その時に気付きました。既存のRUF-VS1615SATと新給湯器RUF-SA1615SATの追い炊き管の位置はほぼほぼ同じです。ボンパミニを取ってみると接続口までが寸足らず。その不足分を補うためにわざわざ高価なボンパミニを設置されたようです。通常こういった場合に使用するのは“片ナット付きアダプタ”という継手を使いますが、どうしても手元になかったのでしょう。それでボンパミニを取り付けたのだと思います。私の推測ですが、多分合ってるかと。ボンパミニを常備している業者さんだったのですね。凄い。

謎パーツの設置理由を考えていて少し時間を使いましたが、お湯が普通に使えているうちの交換だったので、普通の生活を維持することが出来ました。冬場の給湯器屋さんは混みあいます。交換はお早めに。
担当者より
今回もありがたいことに写真を撮らせて頂きました!ありがとうございます!また出来ることがあればお声がけくださいませ!